2泊3日の北陸旅、2日目の夜。
前日に、石川県七尾の幸寿しをたらふく楽しんだけれど、富山でどうしても訪れたかったのが、今回の「鮨人(すしじん)」
予約困難店なので北陸旅を計画した時にはもちろん予約出来なかったのだが、ここはは当日予約席があるので、チャンスがある。
当日の朝10時。
予約電話をかけ続け、嬉しいことに、20時15分からの回を予約できた。
コースは、10,000円、12,000円、15,000円の3コースから選べる。
もちろん、15,000円のコースで。
白えび・甘えび
お米はこだわりの、富山産コシヒカリ。
赤酢のみで砂糖は入れない酢飯で、翌日は喉が乾かないらしい。
カワハギの肝あえ
カワハギが手巻きスタイルで出てきたのは初めて。
これでもかというほど、たっぷり身と肝が入っている贅沢海苔巻き。
梅あんの茶碗蒸し
蓋をとると、キレイなピンク色におどろく。
シンプルに、卵だけの生地に梅だけの餡。
混ぜ具合によって味わいが違うから不思議。
バイ貝
一口目は、かぼすと塩で。
二口目は、わさびをつけて。
もみじ鯛
ほんのりカボスが香る、鯛の昆布〆め。
「目の上にブルーのアイシャドウをしたようなメスの鯛で。」なんて素敵な紹介をしながら出してくれる。
白子と蟹と雲丹のお椀
下には、白子のペースト。真ん中の蟹は、ズワイガニとワタリガニの2種類。一番上にはウニ。
贅沢すぎるお椀は、大胆に全部混ぜて食べるのがの大正解。
ウニが脇役にまわるくらい、カニのうまみがすごい。
満寿泉 「R5」
Rは、ドンペリニヨンの醸造最高責任者リシャール・ジェフロワ氏の頭文字のRで、ドンペリの酵母で醸した山田錦100%使用の純米大吟醸。
日本酒なんだけど、白ワインのような香りとスッキリさ。
うなぎの白焼き
ふわふわの身とパリッパリの皮に思わず唸ってしまう。
ブラックソルトは、なんと自家製。藁の炭を使って作っているそう。
アオリイカ
とても細かくて美しい包丁入れに見とれてしまう。
コシヒカリの一粒一粒にイカが絡んでいく、爽やかなねっとり感がたまらない。
カニとイクラとウニのお椀
さっきのお椀と同じ食材なのに、組み合わせる食材と組み合わせ方によって、味わいが全く違う。
今回は、ズワイガニはご飯とあえられていて脇役に、ウニは主役に。
ぶり
この日は16kgのぶりから、贅沢にも脂がたっぷりのった、またさにトロぶりを。
半端なくとろける。
北陸のこの時期のぶりは、マグロのトロにも勝る。
黒むつ
黒むつを昆布〆にして、皮をパリッと炙った一貫。
トロ
この日のトロは津軽であがった190kgのマグロから。
もう、言うことなし。至福の一貫。
クエと黒むつのしゃぶしゃぶ
2種を大根の鬼おろしとポン酢でいただく。
クエは歯ごたえがあって、黒むつはふわふわ。
食べ比べのコントラストを楽しむ一皿。
満寿泉「全麹」
ここでお酒がなくなったので、次の一杯をオーダー。
これは完全にオーダーメイドのオリジナルで、麹を3度仕込みしていて、最終回の仕込みは全てを麹で仕込んでいるよう。
これは、次のノドグロと是非併せてとのこと。
ズワイガニ・ノドグロのねぎま
まずは、先ほどの全麹をひとくち。
その次にノドグロをひとくち。
フワッフワの身と脂のおいしさが口いっぱいに広がる、幸せの串。
このあとにまた全麹をひとくち。
まったく違った味わいのお酒になるから、ペアリングは面白い。
さわらの藁焼き
昆布〆にした鰆を、藁焼きにした一品。
香ばしい香りがふんわりと広がる。
魚のエスプレッソ
お味噌汁のような色のスープなのに、味噌も塩も使っていないそう。
骨と血と水だけをじっくり煮込んだというスープは、まさに魚のエスプレッソ。
濃厚な味わいなのにさっぱり。
穴子
濃いめの味付けなのに、口当たりはしっとり、後味はあっさり。
ほんとうに絶妙な煮加減。
これが最後の一品。
もう少しお願いできますか?と聞くと、超スペシャルな巻物を出してくれた。
スペシャル太巻き
何がスペシャルかというと、今日食べたネタをほぼ全部詰め。
太巻きは食べにくいのが難点だが、食べやすいようにと2重巻きにしているそう。
ボリュームもスペシャルで、これを食べたらさすがにおなかいっぱいに。
塩アイスもなか
コースの〆のデザートには、富山の海のお塩を使ったさっぱりアイスのもなか。
もなかは、薄くて軽くて、最高の食感。
最後には、アイスに合わせて70度で淹れたお茶を。
大将の木村さんの気さくさも、スタッフの方の気遣いも、とっても居心地がいい。
次来るときは変わった一品に出会えそうで、また是非とも訪れたいお店。
【DATA】
店名:鮨人(すしじん)
住所:〒939-8205 富山県富山市新根塚町3丁目5−7
営業時間: 12時00分~13時15分, 18時00分~20時15分
定休日:日曜日
電話番号:076-422-0918