別府で味わう、人情あふれる絶品鮨『大和田鮨』(別府/寿司)

「土曜の夜は、この旅一番のハイライトになるから、そこは迷わずお鮨だよね。」と、この旅の2週間ほど前にお店を色々と調査。

絶対ここだね!と予約したのが今回のお店「大和田鮨」

別府で寿司と言えば「大和田鮨」くらいの有名店らしく、食べログTOP5000にも入っている。観光客にはもちろん、地元に人にも人気もお店なので予約するのが吉。


私たちはイタリアンのランチを終えたあと、鉄輪の蒸し湯で汗をたっぷり流して、美味しくビールを飲める準備は万全。

鉄輪からバスにゆられて20分ほど。別府駅前で下車し、駅から5分ほど歩いて予約時間の18時少し前に入店。カウンターではなく、お座敷の個室に通してくれた。

まだ時間が早いからか、お客さんはまばら。

とりあえずのビールと一緒に、オススメメニューの中から「皮はぎ生肝和え」をオーダー。
それでは、今宵のディナースタート!

タコとほうれん草のおひたし(お通し)

カワハギ生肝和え(1,500円)

これは私の大好物。肝をたっぷりからめていただきまーす。

個室の扉の向こう側では、お客さんが次々と来店。あっという間に満席になったようで、予約なしのお客さんはもうお断りしている様子。

 

その他の本日のオススメに少し心を奪われつつも、次に頼みたいのはお刺身の盛り合わせ。

別府に来たからには関アジと関サバは絶対に食べたいと思っていたのだが、一番少ない量でも2人前5000円から。

聞くと、関アジ、関サバのお造りは2人にしてはかなりの量があるとのことで、「食べたいけれど、そんなにたくさん食べると他のものが食べられなくなるから、握りで食べよう。」と諦めモード。

すると、「値段は少し上がるけれど、刺身の盛り合わせに関アジと関サバも入れれるけどどうしますか?」と提案いただいたので、「もちろん入れてもらえるなら食べたいです!」と、グレードアップ。

 

お造り盛り合わせ(一人前2,000円)

追加した、関アジ・関サバに加えて、赤貝・鯛・生だこ・いか、6種の盛り合わせ。

関サバはとろける脂身と皮側の噛みごたえがあって、そのバランスが絶妙。関アジはシコシコ、とにかく食感が最高。わさびと醤油だけでももちろん美味しいけれど、そこにカボスをたっぷりかけて食べると、また一段と美味しさが増す。

もちろん、他の刺身も美味しいかったけれど、やっぱりこの2つが際立っている。

そして、美味しいお刺身をいただきながら、私たちの会話は終始、どの握りを注文するかということ。

夫婦揃って絶対に食べたいのは、「中トロ」「穴子」「ウニ」「関アジ」「関サバ」の5種。どの握りがベストか吟味するも答えは出ず、どれにどのネタが入っているか聞いてみることに。

「この5種を絶対に食べたいんですが、どれを注文するのが良いですか?」とホールの方に伺うと、

「もちろん吟選が一番良いんだけれど、穴子が乗ってなさそうね。じゃぁ、穴子とウニも入っている地魚握りに、中トロを一貫800円で別で付けるのが良いかもね。」

とのこと。

「じゃぁ、もうそれだね!それを2人前お願いします。」

あぁ、やっと決まってスッキリ!

と思ったのもつかの間、カウンター内で鮨を握っていたはずの大将がやってた。

「うちは基本的には、どの握りセットの内容も一緒で、値段が上がる毎にネタの数が増えていくの。吟選には穴子も入ってるから、それにしてもらった方がお得だし良いと思うけどね。」

「あ、そうなんですね!穴子が入ってるなら、もちろんそれでお願いします!」

そう答えると、

「あのおばさんはね、見た目は古いけど、ここではまだ若いのよ、ごめんね〜!ガハハハ」と笑って、またカウンターの中に戻って行った。

この会話を終えて、そういえば!と、店の入口にあった張り紙を思い出した。

みんな味があっていい。握りを注文しながら、思いがけず楽しい時間。

個室の扉の向こうでは、「あれ、ビールでてないよ〜?」とかなんとか、また違ったトークが繰り広げられている。

聞き耳を立てながら、思わず笑ってしまう。

もう何が出てきても、たとえ穴子が乗ってないなんてハプニングがあったとしても、美味しく食べれるに違いないと思った。

10分位して、握りがどんどん運ばれてきた。

 

吟選にぎり(4,000円)✕ 2人前

赤貝・たまご・ウニ・いくら

中とろ・いか・えび・穴子

鯛・関アジ・関サバ・鉄火巻き

ぜーんぶ美味しかったけれど、個人的なベスト3は、1位:中トロ、2位:穴子、3位:鯛。

鯛はお刺身で食べるよりも握りの方が◎。すごい弾力と甘み。
穴子は超しっとりジューシーで、ふわっと、トロっと。
中トロはもう、言うことなし。口の中で溶けていく程よい脂。

ちなみに、関アジと関サバはお刺身で食べたほうが、素材の良さを楽しめる気がしたので、美味しかったけれどベスト3入りならず。

 

そして、握りセットのお椀のクオリティの高さにもビックリ。
お椀の蓋を開けると、大きな鯛の切り身がドーン。

贅沢すぎます、このお椀。
ほのかに香るカボスもまた、幸せを運んで来てくれる。

あぁ、もう、満腹。
大満足の大和田鮨。

カウンターに座っていらっしゃった常連さんが、握りを口に頬張りながら、「うん、やっぱお鮨はここだわ。」と、ボソリ。

うん、うん、わかる。

別府に来たらぜひぜひ、大和田鮨へ。

 

【DATA】
大和田鮨 (おおわだすし)
住所:大分県別府市北浜1−1−3(別府駅から徒歩5分)
電話番号:0977-21-0263
営業時間:Lunch Time 11:30-13:30(Last Order)/ ​Dinner Time 16:00~21:30(Last Order)
定休日:月曜日
https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44000628/