ジャングルにつつまれた秘境の楽園へ。『星野リゾート 西表島ホテル』(沖縄/西表島)

「東洋のガラパゴス」「日本最後の秘境」とも呼ばれる西表島。

この島にしか生息していない国の特別天然記念物”イリオモテヤマネコ”の名で、この島のことを知る人も多いはず。
稀少動物が未だ住める豊かな手付かずの自然が特徴で、島の約9割が亜熱帯ジャングルに包まれているという。

 

そんな島での滞在先に選んだのが、今回宿泊した星野リゾート 西表島ホテル。

以前はホテル ニラカナイ西表島として運営され、2019年3月より星野リゾートグループによる経営・運営体制に変更された、リゾートホテルだ。
ニラカナイは、琉球語における理想郷を意味する「ニライカナイ」をもとにした造語。

そんなニライカナイの地で、2泊3日ゆったりと過ごそうと思う。

 

ゲストルーム(スーペリアツイン)

テラス、バスルーム、洗浄器付トイレ、冷蔵庫、テレビ、無料Wi-Fi、が備わるシンプルな客室。

豪華というのにはちょっぴり遠いけれど、隅々まで掃除が行き届いていて、快適に過ごせるお部屋。

広々つかえるゆったりした洗面台も、女性には嬉しい。

このホテルのすべての客室に備わるデイベット。

外でアクティブに活動して、「あー楽しかった!」と何も気にせずゴロン!とベッドに飛び込むことを想像すると、それだけで楽しい。

カーテンを開けて、青空を眺めながら、星を眺めながらビールを飲むのもいいかもしれない。

デイベッドの脇の扉を開けて、バルコニーへ。

広々としたバルコニーには、テーブルとゴロンと横たわれる大きめのベンチが配置されている。

一泊目の夜は、ここで星空を眺めながらビールを片手に、このベンチで朝方まで寝てしまった。この写真からは想像ができないかもしれないが、誰にも邪魔されない、最高に心地の良い場所だった。

テレビ台の奥には大きめのデスクが設置されているので、仕事も問題ない。

廊下脇のクローゼットを開けてみると、夜の散歩に使えるハンドライト、プールやビーチに行くのに便利なカゴバックも。

さて、このバッグにビールとサングラスとシャツを詰め込んで、プールへと向かおう。

 

プール

ブーゲンビリアやハイビスカス、緑に囲まれた屋外プールは、南国感満点。

パラソルとビーチベッドは数が少ないけれど、午前中から夕方までにかけては外へアクティビティに出かける人が多く、ほぼ貸し切り状態で楽しめる。

約20mほどのプールの脇には、浅い子供用ゾーンも。

子供は近くで見守れるので、大人も安心してリラックスできる。

朝は7:00ごろから、夜は日が沈むまで利用できて、プールの脇にはジャクジーもタオルもシャワーも完備。何一つ困ることはない。

ちなみに、広く綺麗なシャワー付き更衣室も建物一階にあるので、チェックアウト前でもチェックアウト後も汚れや汗を気にせずたっぷり楽しめる。

 

月が浜

太陽が沈み出したら、プール脇の小道から、月が浜へ。

夕刻、ブルーとオレンジのグラデーションに染まる浜は、なんとも言えない美しさ。

サンセットを眺めるためのビーチと言ってもいいほど、静かで美しい。

早朝、島の反対側から登る朝日がまだ届かぬうち、涼しい朝の散歩もすばらしかった。

ホテルへの小道がある場所のサインになっている流木以外なにもない砂浜が、長ーく続いている。

この月が浜はプライベートビーチではないのだけれど、観光客はおらず、ちらほら見かけるのはホテル利用者のみ。ほぼ貸し切り状態で静かなビーチになる。シュノーケリングを楽しめる場所ではないが、日中ゆっくり過ごしたい人には、おすすめしたいビーチ。

 

朝食ビュッフェ

使い捨てマスクと手袋が用意され、メディカルナノコートの塗布や、アクリル製のカバーを料理に設置するなど、接触感染と飛沫感染の対策がなされた、新ノーマルビュッフェ。

安心してビュッフェが楽しめる。

島野菜のサラダに

島料理などのお惣菜が並び

デザートゾーンには、島バナナ、島パイン、島マンゴーと、

沖縄を楽しめビュッフェ。

決して品数は多くないのに、全てが美味しいので、満足度がかなり高い。

その上、スタッフの方が随時料理を整えてくれているので、いつも美味しそうに並んでいるのも本当に素晴らしい。

ライブキッチンで出される、八重山そばと黒糖フレンチトーストはおかわり必須。

フレンチトーストに添えられる焼きフルーツはパインとバナナが日替わり、八重山そばもソーキとさつま揚げが日替わり、お惣菜類メニューもほとんどが入れ替えになっていて、連泊しても飽きることはない。

このフレンチトーストは、黒糖パンの優しい甘みと一晩漬け込んだしっとりさが絶妙。何度でもいくつでも食べたいフレンチトーストだった。

ディナーはホテル外の居酒屋を利用したのだが、このクオリティならディナービュッフェもかなり期待できそう。

 

フリードリンクとフリーアイスキャンディ

一階のフロント横には、ウォーターサーバー、製氷機、ハーブティ、コーヒー、パイナップルジュースなどを、24時間自由に利用できるドリンクコーナー。

子供が絶対に喜ぶ、アイスキャンディまで自由に食べられる。

ホテル内のショップにもビールやおつまみがあるが、その値段もとても良心的。

ホテルで快適に過ごしてもらいたいという配慮が、このようなサービスに反映されている気がする。

 

西表島の星空

そうそう。さいごに忘れてはいけないのが、西表島の満点の星空。

今にも降ってきそうなたくさんの星たちが180度に広がる、月が浜から眺める星空は格別。

今回はゆったり過ごすことを目的に滞在したので、イダの浜と夜ご飯以外はホテルライフ。

西表島のジャングルや滝は次回の楽しみにとっておこう。

 

 

【DATA】

星野リゾート 西表島ホテル
TEL(宿泊予約):0570-073-022 (10:00-18:00)
住所:〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
HP:https://iriomotehotel.com/index.html

※ホテル予約は、公式HPからがおすすめ。最も安く、かなりお得はプランの用意も。

 

【アクセス】

■まずは、石垣島から、船で西表島・上原港へ。
石垣港離島ターミナルから、「八重山観光フェリー」「安栄観光」が運航するフェリーで、約50分ほど。

料金:大人 石垣島⇆西表島・上原港 往復 ¥3,970

■上原港から無料送迎バスでホテルへ。
毎日数本、定刻運行するホテル⇔上原港のホテル専用送迎バスがあり、予約は不要。ホテルまでは約10分。
時期によってバスの発車時間が異なるため、バスを利用したい場合にはHPのアクセス情報から要確認。

■タクシーについて
ホテルのある上原地区にタクシーはなく、タクシーがあるのはもう一つの港がある大原地区のみ。
気軽に移動ができないことは理解しておいた方が良い。

 

【アクティビティについて】

ホテルが用意する、イダの浜、ジャングルクルーズ、シュノーケリング、SUPなどの各種アクティビティが豊富。
ただし、繁忙期では事前予約でほぼ埋まっているようなので、必ずアクティビティに参加したい場合には、ホテル予約時から検討してアクティビティも早めに予約しておくのがベター。