【レースレポート】2019Fun Trails Round 飯能トレイルランレース50K

 
例年は11月にFTR100と同日開催されていたFT50が2019年からFTR50 となり6月に単独開催すると決まり、割と早いタイミングでエントリーを決めた。
 
 

FTR50へのエントリー理由とレースの位置づけ

 
まずアクセスの良さ。
僕が住んでいる高尾から車で行けば1時間もかからずに行けるので前泊も不要。またラウンドコースに変更になり、スタートゴールが同じということでゴール後もスムーズに帰れる。
 
もう1つの理由は年間スケジュールを考えた時に時期的にも距離的にもちょうどいい。
今年の年間スケジュールはこんな感じ。
 
 
1月に初めての100マイルを走り、2月はかなりゆったり始動。3,4月は最大出力値を高めるために短い距離でのスピード練とジョグがメイン。
 
5,6月がLT付近での練習を取り入れながら実際にレースで走れるスピードの強化期間と設定。
 
その確認としてミドルレンジはちょうどいい。
50kmは練習だと少し長いが、レースにしては短い。強度的にもLT付近で走る時間がメインとなるが、練習ではなかなかやりきれない強度だ。
 

レースプランと目標

 
レースプランとしては30kmまでは人のことは気にせず、心拍を見ながら170を1つの上限として走る。175超えはしないように。自分の場合175を超えると体感的にその後ガクッと落ち込む。(ちなみにLT値は161なので170でも十分キツい。)
 
そして30km以降の飯能アルプスは頑張って出来るだけ走る。
 
目標の最低ラインは総合入賞の8位以内。A目標であわよくばトップ3。
トップ3はエントリーリストを見るとかなり厳しそう。。
 

予定通りの前半戦

 
そんなわけで特に気負うこともなく、スタート地点へ。
 
スタートから3kmくらい、設定通りの心拍ペースで走っていて10位くらいだがここでトレイルに入る手前の信号に引っかかってしまう。
 
前の選手6~7人くらいは信号待ちすることなく先に行った模様。
 
ここで完全にトップの姿は見えなくなってしまったが特に焦りもなく、その後も設定した心拍に従い淡々と走ってると後続は離れ、信号から再スタートした人たちの中では先頭に。無理はしていないものの30度を超える暑さで汗の量がすごい。A1以降はエイドが豊富にあり水切れの心配はなさそうなのでフラスコの水を時折、顔や首にかけながら進む。
 
A1を出てしばらくすると下りで1人に追いつかれたので先に行ってもらう。登りに入り後ろを走らせてもらうがかなり余裕があるのでまた前に出る。
 
ここで気づいたが今日はかなり登れる。特に走れる斜度での調子が良い。ここはまさにこの2ヶ月強化してきたところなので成長を実感。
 
そのまま後続を離しA2エイドの顔振峠に。このエイド間でも1人抜く。エイドではゴミを捨てて、水の補給だけでほぼノンストップ。
 
その後は気持ち良く下ってこのコースで一番の登りセクションへ。
 
ここをパワーウォークで押しつつ、斜度がゆるくなると少しだけでも走る。この辺りは心拍の乱高下なくうまくやれたが、やはり歩きはまだまだ改善の余地がありそう。
 
W1エイドの直前で前のランナーに追いつき、マーシャルをしてくれていた友人シンさんから「今3位!トップは10分差、2位とは2,3分差!」と声かけてもらいう。
 
「いや、まじか。この走りで2,3分差なら行けちゃうぞ。」
 
 
 
思いもよらぬ順位にテンションが上がり、ここでレーススイッチが入る。
 

勝負の後半戦へ

 
ただ焦らずに予定どおり30kmまでは我慢。心拍を見ながらの走りを心がけこのコースのピーク、関八州見晴台、飯盛山を通過。長い下りはスピードアップすることなく、足へのダメージを抑えつつ丁寧に下る。
 
下りきってA3エイドに入ると2位の町田さんがちょうどエイドから出るところだ。
 
町田さんとは何度か同じレースを走ったことがあるが毎回勝つことはおろか、競ったことすらない。言わずとしれたトップ選手だ。
 
そんな選手が(たとえ何らかの理由で調子が悪かろうと)目の前にいるのはかなりアツい。燃えないわけがない。
 
興奮する心とは裏腹に冷静にエイドワークをこなし、すぐにエイドを出る。
 
エイドを出たあとはしばらくロードが続く。差は1分ないくらいで常に視界に確認できる距離。陽を遮るものがなく、めちゃめちゃ暑い。そんななか、キロ5を切って走ってはいるが差は縮まらないままトレイルに。(ロードを走ってからのトレイルはさらにキツい。)。
 
でも、それはみんな同じはず。前を行く町田さんも後ろを振り向く回数が増えている。
 
抜くときは並走せず、一気に行きたかったのでしばらく様子を見てると、登りがかなりキツそうでこちらに分がありそう。
 
子ノ権現に向けて斜度がきつくなったところで追いつき、少し言葉を交わし前に出る。そこからは振り向くことなく少し足を速め視界から消えたことを確認する。
 
奇しくもレースプラン通りでここからはいけるとこまで行く。 ペースダウンすることなくW2エイドへ。ここでもトップとは約10分差。残りは15km。かなり厳しいが状況によっては追いつくこともなくはない。
 
ここからが飯能の名物ギザギザトレイル。全部ロードで繋ごうと思えば繋げるのに、ちょこちょこ登っては下りを繰り返すなんとも地味でキツいコースだ。
 
トップを追いつつも町田さんの復活や後続からの追い上げの可能性も十分あるので、自分としてもハンガーノックや脱水等のトラブルには注意をしながら攻められるギリギリのところで走る。
 
にしてもギザギザトレイルが終わらないったらありゃしない。少し下りが続いて、再び登りに差し掛かる。高低図見ると、天覚山までの登り下りは3回くらいかなーと思っていたが、いっこうに辿りつかないい。偽ピークを何度も超えてようやく、天覚山の標識が出てきたがまさかのピークを通らず。
 
誰もが「これだけ登り下りさせといて、ピーク通らんのかい!」と思ったはず。
 
個人的にこの天覚山までのアップダウンが1番キツかった。2番目は30km過ぎのロードを終えてからの子ノ権現への登り。
 

W2からA4までが細かなアップダウンの連続でかなりキツい。

 
そこから、少し下って最終エイドへ。ここでもトップと10分差。トップはちと厳しいなと思うと同時に差が広がってないってことは、ほぼトップと同じペースで走れてるという安心感も。
 
気持ちは何としてもこの順位でゴールしようと。ただ身体は流石にキツくなってきた。大きな岩の登りのたびに内ももを攣る。それでも足は止めずなんとか走る。
 
見えない敵から逃げるってのは精神的にかなりキツい。久しぶりのこの感覚。心臓は握りつぶされそうで、身体はどこか自分のものじゃないような。生きた心地がしないんだけど、強烈に生を感じる。
 
こんな体験が出来るからトレイルランは止められない。次はこの経験を一番先頭でしたい、そんなことを思いながら最後の力を振り絞る。
 
ロードに出てようやく安心感が。まだ足も動く。
ゴール直前、ランボースタッフの水越さんが見えてようやく頬が緩む。
 

やっぱりトレイルランニングは面白いと心から思えるゴールに。

結果は6時間23分55秒で、準優勝!

 

振り返り

 
収穫は走れる登りの成長とLT付近で6時間押しきれたこと。
今やっている練習の成果としては申し分なし。やってることは間違ってないと自信を持てる結果が得られた。
 

心拍数の推移

 
 
課題は大きな登りでのパワーウォークと地足作り。予定通りではあるが、距離はまだそんなに踏めてないのでここから徐々にロングレースに向けて仕上げていければ。
 
またスピードが強化されたのに身体がまだついてこれてない感じもあり、レース後はかなりのダメージ。。
 
今回優勝した松原さんからその辺りの補強の話も色々と聞くことができたのでしっかり取り組んでいきたい。
 
表彰で優勝者にはオーストリアで行われるレースのエントリー費、航空券、宿泊費負担で招待状とガーミンの副賞が授与されており、優勝と準優勝の差を痛感。。でもトップとの12分の差は大きく、今回は力を出し切ったので悔いはなし。
 
FTR50ミドルレンジでは国内屈指のハードコースだと思います。ぜひ来年チャレンジしてみては。